2022.10.19
空冷911(993型)カレラ オイル漏れ修理
911(993型)カレラ 駐車場にオイルが垂れた跡があるので確認してほしいとの事で
三重県伊勢市よりご入庫頂きました。
993ですが空冷最終なので空冷の中では新しいモデルとなりますが20年以上経過しています。
各シールやパッキンの劣化はどうしても否めないのでオイル漏れは仕方がないですね。
オイル漏れが発見されたらあれもこれも交換のオーバーホールは安心もありますが修理代が
かなり高額になります。直さなければ致命傷になってしまう所、様子を見ても良い所を見極めて
上手にメンテナンスしながら付き合っていくのも一つの方法ですね!
イビラボではオーナー様の希望に沿った修理方法をご提供させて頂いております。
症状とおおよその漏れ箇所をお伺いし早速リフトアップして漏れ箇所を点検していきます。
垂れの原因はパワーステアリングのシール部が漏れており、チェーンケースカバー・バルブカバーのガスケット
より滲みが発生しておりました。
漏れ箇所の診断後修理方法を打ち合わせさせて頂き早速修理開始です!
とりあえずエンジンを下ろします。※バルブカバー、チェーンケースガスケットの交換では
エンジンを降ろさず作業が出来るのですが追加でフライホイールの交換をご依頼頂きましたので
降ろしています。フライホイール交換の様子はパート2でご紹介します。
はい 降ろし完了!
チェーンカバー、タペットカバーを外しガスケットを新品に交換していきます。
ガスケットが密着する部分はしっかりとキレイにしてから取り付けます。
チェーンケースを外して気が付きましたがカムスプロケットが964の部品を使っていますね。
バルブタイミングを変更してあるみたいですね!オーナー様もご存じでした。
パワステポンプのカバーを外すとシール部だけでなく軸の部分からもオイルが出てきていましたので
今回リビルト品での交換となりました
組付け完了後は走行テストを純分に実施し漏れがない事を確認し修理完了です!
次回フライホイール交換編へ