空冷911(993型）カレラ　オイル漏れ修理の続き

993のエンジンオイル漏れの修理に目途が付きましたのでご依頼のRS用フライホイールへと交換です。

RS用フライホイールを取り付けますのでクラッチディスク、プレッシャープレートも同時にRS用に交換となります。

RS用フライホイールへ交換するメリットとしては通常のフライホイールはダブルマスといって内部にダンパー機能を

設けて低速時やシフトチェンジ時のギクシャクした動きを緩和させる快適機能（その他の役割もありますが）をもった

フライホイールですが何点もパーツが組み込んである為、重たくなりエンジンレスポンスはその分犠牲となります。

RS用はシングルマスと言ってダンパー機能がついていないシンプルなフライホイールです。クラッチ締結時や

エンジントルクが低い状態での響振音が出やすくなりますがその分軽量でエンジンレスポンスが良くなります。

ダブルマスからシングルマスへの重量差は13±2㌔ぐらいの軽量化です。かなり大きいですね。

右側がダブルマス、左側がシングルマスになります。

さて早速作業を開始していきます！

エンジンは降りていますのでミッションを切り離しクラッチを取り外していきます。

ダブルマスは結構重たいですね。。。
　　

RS用フライホイールとクラッチを取り付けます。

シングルマスめっちゃ軽い！間違いなくレスポンスが変わりますね！

ミッションをドッキングさせエンジンを載せ完了です！

追加でシフトレバーもクイックシフト化したいとご依頼でしたのでこちらも純正RSのシフトレバーを使って

クイックシフト化にしてみました。支点から作用点の距離が変わりショートシフトになります。

テストランさせて頂きましたがかなりレスポンスの向上です。

どうしてもエンストはしやすくなりますがその犠牲を打ち消すメリットがありました。

この度はご依頼頂きましてありがとうございました。